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私はもう海の前に居ない。
インドにも居ない。
空に居る。
飛行機の中だ。
飛行機がなぜ飛べるのかいまだに説明できないからよく旦那に馬鹿にされる。科学的に説明してくれるのだが、全然わからないままこの歳になった。
なぜ夕日が赤く見えるのか、それも説明してくれたが、私はその解明よりも色の美しさに見とれて、あまり説明が頭に入っていない。
科学って何か嘘みたいに感じる。
そうなんだ。
今の心境はなんだか割り切れない場所に居るのだ。論理では割り切れない感傷のなかにいる。
なんだか帰るのが嫌で、そして早く帰りたい。
快適と言う切り口でいくと、インドなんかに居ないほうが良い。私たちの旅は、快適じゃない日に、ぱらぱらと快適な日が非日常に散りばめられるという感じだ。非日常に散りばめられる快適さは、それはそれは快適に感じる。それは天国的といってよい。日々日常は毎日が快適なのが常識になりすぎていて、快適とも感じなくなる。そのどちらが良いか。。?よくわからない。
だから、なんだか帰るのがいやで、そして早く帰りたい。
今回は、快適であればお腹がへっこみ、快適ではないと慢性下痢になりお腹に膨張感が在ると言う旅行だった。結果的にはニームの夏に比べて、やせた。ニームに居たとき腹回りがなんだかきついなと思ったドレスは、難なく着れるようになった。ニームには美味しい材料ばかりあって料理を作るのが大好きだから太るのだ。ニームのように食べるのが楽しみで、今みたいにやせてたら最高なんだが。。。なかなかうまくいかない。
今回のインド旅行では、蚊の問題がかなり改善された。蟻に刺され敵が狂いそうになったり眠れないということもかなり少なかった。
4つの秘密兵器が役に立った。お世話になりました。
電池で動くかマシーン。= 男の蚊の音をまねた音を出す機械で、妊娠した蚊は地数か無いので、結果的に刺されないことになる。外で食べることが多いので大活躍。
インドのコンセントに差し込む蚊キラー=入っている薬を温めて蒸気で蚊を殺してしまうというやつだ。殺生は嫌いだが、これがないと安心して眠れない。モルトンというブランドが一番効く。結果的には朝ばたばたと蚊は死んでないので、どうも煙で逃げてしまうと思って良いかもしれない。前回は、新しい駅を買ってからまもなくインドを去ることになった。旦那がフランスに持って返ればといわなければ地元の人にあげてしまうところだった。これがあるからもう一回インドにいってもいいなと思ったってのもある。
シトロネラ、エッセンシャルオイル。==これは虫除け。ラヴェンダーオイル=これは、虫に刺されたらつけとくと、不思議なことに気にならない。かゆく敵が狂いそうになる私には凄く助かる。
直射日光を避けるためにお世話になった物たち。
恵美子からいただいた折畳み日傘。
一回目のインド旅行で買った大判スカーフ。スカートにもできるし、タオルにもなる。絞れば物の見事に10分で乾く。ガーゼ素材なので、頭からかぶっても落ちない。これは始めベルだネットにお土産で買ったのだが、使い始めたらもう手放せなくなった。暑いところに旅行はこれが欠かせない。なんと安くて2ユーロぐらいだった。
日焼け止めはもちろん。
焼けてしまったらやけどみたいに痛くなるので、塗ると凄く冷たく感じるクリーム。
日焼けで肌が、がさがさばばあ肌になるのでココナッツオイル。
こういったもの。。パリでは一切必要がない。蚊もいないし、暑い直射日光は夏でも稀だ。
なにもいらないってなんて幸福なのだろう。
そして、ネットは、し放題。うしし。パリは天国。
もちろんインドの暑い日ざしの中の海の甘い色なんていうのも天国なんだ。
両方天国ということだな。私は天国から天国に帰る飛行機の中にいる。エミレーツの2階建て飛行機に入る。シャワーはビジネスクラスしか使えないが、あるというだけで驚き。そしてエコノミークラスでも、コンセントもあり、別料金でネットもつながる。石油国の未来型飛行機だな。天国天国。。。
最後まで読んでくださった貴女有難う。
そしてお世話もしたけど反対に何かと世話になった旦那にもサンキュー。
4つの蚊対策秘密兵器。
日傘は折りたたみでなければならない理由。飛行機で傘はキャビンに持ち込めない。ということは、長傘であれば特別荷造りしないと壊されちゃう。去年はカタエアウエイで、愛している長日傘を折られ、怒りはエベレストの山より高く号泣した。今年は日傘は折りたたみで預ける荷物にスポッと収まったため、壊れずにインドでも暑い日差しで大丈夫。カタエアウエイには恨みがある。エミレーツノ方が良かった。
大体最初の目的はベルナデットにお土産だった。。それが、旅行中に彼女のために色を色落ちしないように洗ってあげようと洗った後、ふと使い、あまりの便利さに手放せなくなった逸品。
この人にもお世話になったなあ。ありがとね。