Le 15 février 2012 Kovalam beach, Kerala:
kovalam beach インド14日目
今日は漁がいやに遅いです。10時ごろ掛け声が聞こえてきます。男たちが歌うように縄を引っ張るのです。それはちょっとお経と似ています。波の音は絶え間なく続きます。母親の膣の中にいるような波の音です。今日は珍しく曇りです。
これはベットの上で書いています。
実は朝から病気。咽喉がやられました。頭痛は昨日の朝もあったのですが今日はちょっと寝たいほどでした。
原因は、明らかに夜行列車の夜通し扇風機。それと旦那は夜通し扇風機がないと寝られません。だから、夜になると私は夏風邪がぶり返し、昼間治るとまた寝るときになるという繰り返しです。私は夜通し扇風機によわい。このことは何度も言っているのに旦那は興味がまったくないので、覚えていなく、今日の朝は、さすがに私が、だみ声と枯れ声と混ざったゴロゴロの変な声しか出なくなって初めて悟ったのでした。
夫=かわいそうにココちゃん、今日は僕が外で寝るからね。扇風機なしでココちゃんはベットで寝てね。妻=ふん、どうせ今日だけでしょ。
そんな夫に下のレストランからマサラティーもってこいと妻は明らかに命令。裸で寝てるんだから人に運ばせるな。夫が運んでこいと妻は言う。夫は、今日は妻を強制的に起こさない。いつもはいつも一緒にいたがるので、眠くても休みたくても強制的に起こすのでした。そこで喧嘩になること毎日。だみ声と枯れ声と混ざったゴロゴロの変な声は霊験新たか。夫=僕は泳いでくるから、ココちゃん寝ていてね。
妻=やったあ。久しぶりに一人。
11回目のバレンタインデーがあけた妻と夫です。ロマンティックじゃないなあ。
11回目のバレンタインデーはこの凸凹妻夫は、ロマンティックに過ごそうと一様努力したのでした。毎夜、浜辺をさまよって、匂いを頼りにうまいレストラン探索。3日間も人がいっぱいである。。海老をガーリックとマサラで焼くいいにおいがする。。ということで、ココグローブに決定。昨日は夫が暑い中はしって、浜辺に一番近い席を予約。夫は少年のように鼻高々。150ルピーも予約に取られたらしい。
夫はこの日は バレンタインデーなのに というフレーズを連発。バレンタインデーなのに ココは朝起きない。バレンタインデーなのに ココは不機嫌だ。バレンタインデーなのに ココは僕への愛情が見られない。バレンタインデーなのに ココはもう愛してないんだろう。バレンタインデーなのに 2人で朝食取りたがらない。バレンタインデーなのに おいしいといわない。バレンタインデーなのに ココはグダグダしている。
妻=バレンタインデーだけ、あなたを愛しているわ。
ということで比較的、散歩か、海に入るか、ネットカフェに行くか、というだらだらした日をすごしたのでした。
それでいよいよバレンタインのデイナー。アメリカ・フランスの習慣はバレンタインは夫が妻に何かプレゼントするとか、花贈るとか、デイナーおごるとかで、日本のように女がチョコ抱えて配りまくる日ではありません。
うちの習慣はたいていデイナー。たいていこういうときしか行かない日本レストランですから予算は100ユーロぐらいという感じ。
夕食ココグローブで夫は明らかに高いメニューを眼を皿のようにして探す。妻=600ルピーの大海老のマサラ焼きがいいという妻。バレンタインデーだからもっと高いのと夫。店のおじちゃんは1700ルピーのココグローブのスペシャルを4種類とココナッツライスを載せたバスケットを推薦。高すぎると夫。店のおじちゃんはこれは2人分ですよと強調。夫、快くそれにすると決定。=けち
飲物も入れて会計1870ルピー≒約3000円 今年は安く済んだな。
お味は大満足なのでした。特に大海老のマサラ焼き絶品。ロブスターも良かったけど、大海老のマサラ焼きには勝てず。キャベツをバスケットに見立てて、5品が大きな鉄板焼きからもうもうと煙を立てながら運ばれてくるのはちょっとしたショーのような効果。バレンタインデーだから夫は妻を大事にしてるんだぞと鼻高々の夫。
で、ロマンチックになったかどうか?
うーん、バレンタイン11回目の夫妻ですからねえ。
キャンドルライトに浜辺はまん前。波打つ波の白さも素敵。食事が来る前までは、結構愛してるだの好きだの言ってました。
食事が来れば、対戦。海老何匹食べたとか。ロブスターは何個入っているのだから一個ずつだとか。。夫=ココはご飯の人だから、ライスいっぱい食べてね!=自分が海老たくさん食べたいとの作戦。妻=ちょっと食べる速度が落ちる。夫=これは残せないよ。バレンタインなんだから、お腹いっぱいなんていってはだめ。といいながら夫はがつがつと食いまくる。
お腹がいっぱいになったら。。
月=あれ、月がいないわね。と妻の発言。
これが運の月。
夫=そんな基本的なことも知らないのかア。その後、天体の講義。それは明らかにあんた馬鹿で何も知らないって口調。天体には無知だけどその態度はないんじゃないと次第にむかむかする妻。それも無視しつつ朗々と講義。その上、夫は大変不機嫌。夫=こういう無知人間ばかり増えてるのが問題なんだ。
妻=確かにそれはいえる。でも無知人間をそんなに見下した態度にしていいわけない。
夫妻はお互いに不機嫌。
そこにまたもや問題。
妻=同時写真にあれは月だって送った写真が灯台の光だったわけ。だから訂正文送らないと。
ちょうどいいことに隣のネット屋のウイフィが盗めた。
ところが、つながり遅し。。。ぐるんぐるん。。その間にも夫は容赦なく文句をたれる。
そこにいたって妻がお財布を忘れたことが発覚。どうしても自分のカードで払いたいといっていた夫はカードさえ忘れたくせに、ここだとばかりに財布を忘れた妻を責める。
バレンタインデーだから。。。また喧嘩しました。大声で。
財布の場所が判らないことは火を見るより明らかだから妻がホテルに走る。
戻って財布ゲット。また走る。払い終わって機嫌悪かったら、部屋の帰ると大停電。
ろうそくの光で妻は寝てしまいましたとさ。
さて、
妻は夫が運んできたマサラティーのおかげで声を取り戻しました。夫は朝から昨日の態度を平謝り。
驚いたことに
私が寝ながら聞いた男たちが縄を引っ張る歌の中に夫の声もあったんです。夫は仕事を手伝ってきたのでした。その上ゴミの件も聞いてきたらしい。あとで片付けるって。浜辺には残さないって。
こんなことをする夫がいとおしく感じられます。妻のためにしたわけではないのだけど、こういうことをする夫が妻はいとおしく感じるのでした。
妻が寝ながら聞いた男たちの縄を引っ張る歌は一番のバレンタインデープレゼントでした。ロマンチックじゃなかったけど。。と妻はつぶやく。
ps、私の健康状態は10時に回復。午後は照らなかったので街を探索できました。お金を1キロ先まで下ろしに行ったのでした。新しい発見。
===============================================================================================================
コバラムビーチ最後の夜になりました。何日かたつと、顔見知りもでき、名前も覚えてもらえたり、最初ではわからなかったいい部分を見つけたりするものです。
ビーチというと最初に出会うのが、お鼻つんつんの金持ち旅行者とそれにこびたり、たかったり、だましたりする売る側の人。
それに鼻が突き出すけど、歩いたりみたりすることでナイスな現地人とナイスな旅行者に会ったりするものです。
ここのビーチは、海側はつんつんとたかり。ひとまとめにすればです。
そしてちょっと中がわに入る細い道には、ヨガをやりにきてる長期滞在者とともに、普通の現地人を見つけることができます。椰子の木ジャングルのような地区です。
その細い道を登りきると、ここはインドになるわけです。道路は整備されていてインドの喧騒はありませんが、やっとインドのマサラチャイをインド様式で売る店を見つけたりしたのでした。
そういうことが判り始めると滞在は終わるのでした。
もうひとつの観察。これは申し訳ない観察です。
トクトクは貼ってあるステッカーとか飾ってある写真とかでその人の宗教がわかります。たいてい、ヒンドゥ、キリスト教、イスラム教と分かれます。これはこの旅行のはじめからの観察です。15日間の観察。悪いけど、イスラム教のトクトクはかなり吹っ掛けて来るのです。2倍以上。時には10倍の値段。その商法はカシミールを売る高級店にも見られます。そして彼らは女性に対して馬鹿にしたような口調で話しかけてきます。馬鹿丁寧な慇懃無礼。そして私がタフな女性とわかるとひたすら憎むのです。ものすごい眼でにらみつけてくる。この目は、ちょうど私の下の階に住むアラブ系フランス人の目にそっくりなのでした。
イスラムが世界で嫌われることに、旦那が果てしなくイスラムを批判することに、私は必死に反抗しようとしている人間です。けれども、、パリで反抗しようにもインドでもやはり、ああ、あんたたちなんでそうなのといわざるを得ないような結果に出会うのです。
一人だけさわやかなイスラム教の青年に会いました。モハメッドといって、アイデアという携帯の問題を親切に考えてインフォを優しく提示してくれました。こういうモハメッドがいっぱいになるように祈ってやみません。
南インドは、宗教の摩擦なくやってるようです。是非その秘訣を学んでパリに帰りたいと思います。
現地のタミール人たちは、よく思うか思わないかを宗教では区分してないようです。金にがつがつして人をだますような人を、パキスタン人という風に解釈しています。
南インド内での宗教の摩擦がないのはなぜなのか。。いまひとつ考えてるのは、タミールという民族の結びつきではないか?民族の結びつきが、宗教を超えてる例ではないか? タミール人というのは非常に穏やかな民族です。いつも笑っていて、許してくれて、穏やかです。その民族の性格が宗教の戦いを避けさせている要因なのではないか? だから南のタミール人の多い州はイスラムとヒンドゥの摩擦は少なく、タミールは住んでない北になると多くなる。。
タミール人の面白いなあと思うのは、日本人が大好きなんです。私がもてる理由は私の顔がとても日本人だからでしょう。 どこから来たの==フランス というと彼らはがっかりするのです。でも日本で生まれたの。というと眼がきらきら光るのね。彼らが日本人がすきなのは、津波などの同情もさることながら、日本人の自分たちと同じような気性=穏やかでどこにも暴力性がない性格を好きなのではないかと思うのです。英語がうまい人には質問するんですね。やっぱり日本人はいいというのですね。いろいろ聞いてみるとやっぱり穏やかなとこを買ってるんです。じゃあ、タミールと日本人の違いはって言うと、タミールは自分たちが穏やかなことを誇ってます。日本人は、穏やかなことを普通だと思いすぎてる。その点じゃないかと。
タミールの性格として観察されるのは、彼らはインド人全般が持つ徹底した好奇心があります。好奇心むき出しなんです。ところが、ジャッジしないんです。好奇心で集めた情報を良いと悪いに分けないんです。あるがままに取っておくと言うか。。これまさにヨガの精神です。彼らはヨガなんかやってる人は稀です。でもそんな訓練なしに既にヨガの精神に達してしまってるんじゃないかと思うんです。