Le 25 février 2012 Mangalore / Colva beach, Goa :
コルバビーチ、ゴア インド24日目
今日はマンガロールを去る日だ。2時の列車で5時間後にマンガロというところに着く、そこからトクトクでコルバビーチに向かう。
午前中はマンガロールでブラブラすごした。午前中の陽の光のほうが強烈で、30分も歩くと、ちゃんと長袖で保護しているにもかかわらず、左手が痛くなる。カフェに入る。それから休んでまた歩くなんてことを繰り返した。マヤというカフェはいつもスナックが美味しい。ポルトガルからの影響下、なんでも揚げ物にするスナックが多い。しかしながら、カラッと揚げてあってべたべたしてないとこがすごいと思う。ここはまた来れたらいいなと思ったカフェであった。
ジャンクション駅という街から11キロ離れた駅から列車は出る。トクトクが転げるように山の中に入っていくので私達は少々不安になった。こんなとこに駅があるの? はい、ありました。
列車の旅はバスの旅より気分的に好きだ。なんかロマンがある。バスの旅って絵にならないよね。バスはシートに縛り付けられて身動き取れないのも嫌だしね。
今回はちょとケチって冷房車ではない。非常に空いていて、寝そべって旅ができたのがうれしい。しかし、しかし、とにかく暑かった。それをしのぐのはとにかく寝ちゃうことである。
もうひとつ変なことがあった。旦那に、前に座ってるこのおじさんおかしいとはじめからいってたんだけど、見事に的中。無賃乗車で仲間と摘発され、私の目の前で、警察に摘発され、車掌に罰金を含めた乗車賃払わされてるとこ見ちゃった。いやみたってものではなく、まん前ですからねえ、ちょっと怖かった。警察官と車掌がどかどかってやってきて、まるでクライムシーン=犯罪映画シーン。私の予想によると、彼はドラッグをやっていると見た。目が据わってなんかおかしかったから。無賃乗車もちょっと手が込んでいて、偽の切符を持っていたのだ。
実はこの人のことを私はプンツカ怒っていた。相棒といっしょに私たちのシートに寝そべっていて、私が「ここ私たちの席です」というと、ノープロブレムとにこやかな表情でいいったまままた寝てしまったのだ。私は、あんた、どきなさいよと喧嘩を売ったが、旦那は、いっぱいあいてるんだから空いてるとこに座ればいいというので、違う席にすわっていたのだった。でも他の駅から乗り込んできた乗客に反対に私たちが「ここ私たちの席です」と言われて、どくこと2回。私は旦那にちゃんと自分の席に戻ることを提案。で、おじさんに退くことを強制した。だが、相棒だけ退いて小父さんは退かなかった。なんてずうずうしいやつだと私が怒っても、目が座ってニコニコ。あんた、今まで、私たちが、違う席に座ってたおかげで、しっかり寝れたんだから、有難うぐらい言ったら、といってもニコニコ。あんた、酔っ払ってるの?といったら無視。あなた、無賃乗車じゃないのといったら、へらへらと乗車券を見せる。大体自分の荷物も私の正式な席からのけてくれないので、私が上の段に荷物を勝手に乗せたのは私。頭くる。小父さんは寝たり起きたり繰り返した。起きてるときはなんだかドロンとした眼で私を見るので、気持ち悪かったが意地でもその席に座っていた。何見てんのよって言ってもへらへら。旦那にはフランス語で、このおじさんおかしいから貴重品はちゃんと気をつけてね、、と旦那に言っておいた。といっても旦那は信じなかったけど。その後警察が来てから、旦那には、ほら私があってるジャンと鼻高々に威張った。こういう勘は当たるのである。今回見事に当たりすぎで怖かったが。。
さあ、電車の中で考えた。
何で旅なんかしてるんだろうかとね。
私に必要なものは、寝るとこと、食べること、ネットすること、カフェ飲むことだ。これが必要不可欠。パリにいれば、その全部が毎日苦労せずに手に入っているわけだ。何を好き好んで、寝るとこを探し、食べる場所を探し、ネットの場所を探し、カフェを探し、暑さに参りながら、旅なんかしてるのか。。そんなに価値のあるものなのか?
自問していたのである。
答えは見つかった。
夜も更けてからコルバビーチに到着し、海もどこなのか暗くてわからないのを、勘を頼りにバンガローを探し、そこで食事をして、そのまま海岸線を旦那と散歩したときである。
砂はきゅきゅといい、地球の暗い底から、波が幾重にも重なった白い断層を作って静かに押し寄せる。ココナッツツリーをたどりながら空を仰ぐと、天空には星星星。ずっと向こうでは花火。シュードォン、そして海面に星屑が落ちるようにオレンジの光が映る。
こんな風景見たことがない。話には聞いたことがある。デモデモデモデモみたのは初めてだろうか?
みなかったものを見た。そういう感動にあうために旅はあるのだ。
だから、私は旅をするに違いない。
私達はやっとビーチにたどり着いた。