My hus in flower market

番外編・フラワーマーケットで倒れた人を直ぐレスキューした誇るべき我が夫。。======
旅行から帰ってみて一週間。思えば、サンカーが連れて行ったところや、交友した時間はかけがえがなかったとしみじみ思い出した。サンカーばかり褒めずに一つ我が夫を誇れる話をする。

夜のほとんど閉める前のフラワーマーケットはいかがわしい雰囲気である。まず暗くて汚い。そして美しい花が闇の中から浮かび上がる。閉める前であるから、かつては人にあふれていた狭い道にトラックがどんどん行き来するようになる。

足先を見てぎょっとする。あの人、死んでいるの?そして大きなトラックがこちらに向かってくるではないか。

助けなきゃ。

そう思った瞬間に、「でも洋服が汚れる」と躊躇した妻。その横をだれより速く走る人影。それが我が夫だった。とにかくトラックの通り道からのけないと轢かれると思ったらしい。

それに続いて何人かのインド人男性がヘルプに走った。大きなトラックは止まりもせずに走り去っていた。その人はどうも死んではいなかった。どうも酔っ払いだったようだ。息倒れなど普通とほっといたら大変なことになっていた。

 

「でも洋服が汚れる」と躊躇した自分を恥じ、誰よりも早く駆けつけた夫を誇らしく思った。